お知らせ
2021年4月13日
抗酸化作用があるビタミンについて知っていこう!
こんにちは、リリーブ鍼灸整骨院院長の岩舘です。
今回は、抗酸化作用があるビタミンについて書いていきたいと思います。
ビタミンC
主な働き
活性酸素を消去する抗酸化作用がある
コラーゲン合成にかかわる
全身の酸化還元反応にかかわる
ビタミンCは小腸の上部から吸収されて肝臓に運ばれ、肝臓から血流に乗って全身の組織に送られます。
強い抗酸化作用があり、様々な物質の酸化還元反応にかかわり、多くの生理作用に役立っています。
ストレス時にはとくに必要
ビタミンCはコラーゲンの合成を助けて、皮膚のシミやしわを防ぎ、傷ややけどの治りをよくします。
肝臓の薬物代謝にかかわる酵素を活性化し、解毒作用を高めます。腸管から鉄の吸収率を高め、過酸化脂質の生成を抑えて動脈硬化を予防します。
また、ドーパミン、アドレナリンなどの神経伝達物質の合成、抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にもかかわっています。
そこで、ストレス時にはビタミンCの必要量が高まります。
欠乏症
壊血病となり、毛細血管がもろくなり歯ぐきや皮下の出血をもたらします。また、強い疲労感や関節痛を引き起こします。
小児の壊血病は、メーラー・バーロー症といい、骨の形成不全がみられます。
過剰症
速やかに尿に排せつされるため、過剰症の心配はありません。
食材
じゃがいも、赤ピーマン、ブロッコリーなど
とり方
ビタミンCは水に溶けやすく、熱に酸に不安定な性質を持っています。
そのまま生食したり、さっとゆでたりする調理法がおすすめです。
ニンジンは、ビタミンCを壊すアスコルビン酸酸化酵素が含まれていますが、この酵素は酸性では働かないので、三杯酢や酢を加えたドレッシングで食べましょう。
ビタミンE
主な働き
活性酸素を消去する抗酸化作用がある
生体膜に存在し、酸化防止剤として働く
ビタミンEは体内の脂肪組織、心筋、筋肉、肝臓、骨髄、子宮など様々な部位の生体膜に存在しています。
そして、生体膜を作っているリン脂質を酸化から守っています。
脂質が酸化すると過酸化脂質となり、細胞膜が障害されて臓器や皮膚などの老化の原因となるのです。
また、血中でコレステロールを運んでいるリポたんぱく質の酸化を防ぐことで、動脈硬化になるのを防ぐ役割もしています。
ビタミンE自身は、非常に酸化されやすく、体内で活性酸素といち早く結びついてこれを消去し、体内の他の成分が酸化されるのを防ぎます。
特に、DHAやIPAなど、魚油に含まれる多価不飽和脂肪酸の摂取量が高まると、酸化防止のためにビタミンEの必要量が高まります。
欠乏症
細胞膜が損傷し、赤血球の溶血が起こりやすくなります。
動物では不妊や筋肉の萎縮が起こることが報告されています。
過剰症
毒性は極めて低く、とりすぎによる害の報告はほとんどありません。
食材
ウナギのかば焼き、モロヘイヤ、アーモンド、ひまわり油
とり方
ビタミンEは、熱には強いが、鉄、アルカリ、紫外線などで分解する性質を持っています。
脂溶性なので油脂と一緒にとると吸収が高まり、熱や酸に強いので炒めても成分がそこなわれません。
同じように抗酸化作用の高いβカロチンやビタミンC、ビタミンB₂などと一緒にとると効果が高まります。
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