お知らせ
2020年4月27日
なぜ足がつるのか?ミネラルとの関係性
こんにちは、リリーブ鍼灸整骨院 錦糸町院長の岩舘です。
今回は、患者様との会話で聞かれることがあります足はなぜつるのかについて書いていきたいと思います。
足がつるのはなぜ?
「あぁぁぁ足が。。つった!!!」
大概の方が経験したことがあると思います。
思わず我慢できず誰かに助けを求めたくなるあのふくらはぎの痛みは、子供だろうが大人だろうが痛いものは痛いですよね。
なんらかの原因で筋肉が痙攣を起こすと、収縮したまま自動で元に戻らなくなり、痛みが出たり、痛みが持続的に出たりします。
発生年齢は様々ですが、若い世代では激しいスポーツをして足を酷使して筋肉が疲労することで起こると言われています。
中高年となりますと、ジョギングや散歩などの軽い運動でよっても足がつったりするようです。
中でも一番辛いのは夜中に起こるときですよね。
一過性ならまだしも、頻繁に起こったらたまったものじゃないです。
こむら返りの「こむら」とは?
元の用語からまったく関連性を感じない「こむら」という言葉って何でしょう??
ちなみに医学用語では、有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)と呼ばれています。
調べてみたところ、平安時代以降にふくらはぎのことを「こむら」とか「こぶら」と呼んでいたそうです。
ふくらはぎの筋肉がひっくり返った感じから名付けられたと考えられているようです。昔の人も同じ痛みを味わっていたんですね。
こむら返りのメカニズムは?
こむら返りのメカニズムははっきりと分かっていませんが、要因の一つとして「電解質の異常」が考えられています。
電解質とは、血液中に含まれているマグネシウム、カリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラルイオンのことです。
ミネラルは筋肉の弛緩や収縮はもとより、神経の働きに関わるなど身体にとって必要な役目を担っています。
そのミネラルがなんらかの原因でバランスが崩れ、筋肉に異常(筋痙攣)が起こるのではと考えられています。
ミネラルバランスの崩れ
ミネラルバランスの崩れる原因として、発汗、脱水症状、消費、血流低下などがあります。
発汗、脱水症状
発汗するとミネラルも一緒に排出されます。
夏場はもちろんですが、冬場でも暖房により汗をかきますし、寝ている時も気づかぬ内に発汗しています。
コップ1~2杯分は寝ている時に汗をかいています。
また、消化不良などにより下痢をしたり、利尿薬により脱水症状を起こしたりします。
発汗、脱水症状により知らずうちにバランスを崩してしまうことがあるということです。
消費
運動をするとミネラルが急速に消費されます。
消費され続けた状態で運動をし続けるとやがて筋肉疲労が起こり足がつりやすくなりますので、スポーツドリンクなどでミネラルを補給してあげることが予防の一つとも言えます。
中高年の場合は、軽度の運動でも消費しやすいので注意が必要です。
血流低下
特に中高年の場合は、加齢による筋力低下や動脈硬化による血行不良、重心の過剰負荷が考えらえます。
足の筋肉は収縮、伸縮を行いポンプのように血液を上へ循環させています。
筋力低下や、姿勢の崩れから重心が一側に過剰負荷がかかると筋肉が硬くなりポンプ機能が低下して、血液量が減少し、必要なミネラルも減少してしまい足のつりやすさにつながります。
最後に
こむら返りは、糖尿病や脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアでも起こることが知られています。
何度も起こる場合は、専門の方へ相談をおすすめします。