お知らせ
2020年4月25日
神経について考えるその②自律神経の役割とは
こんにちは、リリーブ鍼灸整骨院 錦糸町店院長の岩舘です。
今回は、引き続き「神経」について書いていきたいと思います。
よろしければ前回のブログも参照ください。
前回のブログはこちらから
前回は神経の働きや種類、自律神経の交感神経、副交感神経の役割についてご説明してまいりましたが、 今回はその自律神経と「姿勢」との関係について書いていきたいと思います。
交感神経
交感神経の中枢は脊髄にあります。
背中から腰の範囲にある脊髄(第1胸髄から第2腰髄)から、交感神経幹という神経線維の束を経由または通過し、 各器官と連動します。
胸髄上部(T1~T5)からは、上・中・下の3対の頚神経節に入りまして、眼球の平滑筋(不随意で動く筋肉)や、涙腺、唾液腺を支配したり、心臓、肺と食道を支配しています。
胸髄下部(T5~T12)からは、大内臓神経と小内臓神経として横隔膜をつらぬいて腹腔に達して、そこから胃、腸、肝臓、脾臓、腎臓の臓器に入ります。
腰髄(L1~L2)からは、直腸や膀胱、生殖器に入ります。
副交感神経
副交感神経の中枢は、脳幹(中脳、橋、延髄)と仙髄(S2~S4)にあります。
脳幹からは4つの脳神経を介して各組織と連動し、仙髄からは、仙骨神経と連動をします。
脳神経
⑴動眼神経
眼球の毛様体筋や瞳孔括約筋を支配します。
眼はカメラのレンズのような働きをしますがピント調節にかかわるのが毛様体筋です。
瞳孔括約筋は、名前の通り瞳孔の調節する役目です。
⑵顔面神経
顔面神経は涙腺、顎下腺、舌下腺に分布する。
⑶舌咽神経
耳下腺に分布する。
⑷迷走神経
肺、心臓、食道、胃、腸、肝臓、脾臓、腎臓の臓器に入ります。
仙骨神経
骨盤内臓神経は、下行結腸、直腸、膀胱、生殖器に分布します。
姿勢との関係
先ほどの記載の通り、背中から腰にかけての背骨には交感神経の中枢があります。
ですので、背骨が歪みが生じると交感神経に影響を与え、交感神経が優位に働いてしまう原因の一つとなりえます。
また、副交感神経の中枢は、脳幹と仙髄にございます。
頸椎と骨盤に歪みが生じると、副交感神経に影響を与え、副交感神経が優位に働いてしまう原因の一つとなりえます。
交感神経と副交感神経は、お互いに相互な関係で、いわばシーソーのようにバランスを保っています。
様々な組織と関連する自律神経のバランスが崩れることで、様々な不定愁訴が現れます。
寝れない、痛みや疲れがぬけない、倦怠感、息切れ、めまい、目の疲れ、胃腸の調子が悪い、便秘など他にも様々ございます。
要は姿勢に歪みがあることで、半永久的に気づかぬ間に自律神経のバランスを崩し続けることに繋がるかもしれません。姿勢は意外とあなどれませんね。
当院では、姿勢矯正、骨盤矯正を行い歪みを解消していきます。
自律神経のバランスが崩れているかも?と思う方は、姿勢の歪みも要因の一つとなりえますのでご検討ください。