お知らせ
2021年3月30日
ビタミンの性質や欠乏、過剰がもたらす影響について
こんにちは、リリーブ鍼灸整骨院院長の岩舘です。
今回は、ビタミンについて書いていきたいと思います。
ビタミンは、他の栄養素に違い、エネルギーや体組織を作る成分にはほとんどなりえません。
様々な生理機能の維持に働いたりエネルギーや体組織を作るための代謝にかかわっています。
体内では合成されないか、されても必要十分な量には足りないため、食事としてとる必要がございます。
体内で必要な量はごくわずかな量ですが、必要量を満たされないと、特有の欠乏症を起こします。
ビタミンの種類
ビタミンは脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分けられます。
脂溶性ビタミン 4種
ビタミンA、D、E、K
水溶性ビタミン 9種
ビタミンB群(B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、B12、ビオチン)、ビタミンC
性質
脂溶性ビタミンは水に溶けずに、油に溶けやすく、熱に強い性質を持ちます。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすく熱に弱いビタミンです。
特有の欠乏症の一つとして脚気があります。
かつては、ビタミンB1不足による脚気が流行りました。
江戸時代から大正時代にかけて、白米を多く食べていた上流階級を中心に広まりました。
精白米はビタミンB1含有量の少ないためです。
症状としては、疲労感、食欲不振、腱反射低下、末梢の神経炎、心臓障害、むくみなどが起こります。
脚気は、ビタミンB1を投与すると速やかに回復します。
また、微量栄養素に対する関心が高まっており、サプリメントの広まりからビタミンの過剰摂取が問題となりつつあります。
特に、脂溶性ビタミンはとりすぎると肝臓などに蓄積し、過剰症に陥ることがあります。
そのため食事摂取基準があります。
一方、水溶性ビタミンはたくさんとっても体内に留まらず、排せつされてしまいます。
ですので毎日摂取量を摂取することが重要です。
過剰症
ビタミンA(脂溶性ビタミン)
急性の過剰症では頭蓋内圧が上がって脳を圧迫し、頭痛、吐き気、嘔吐などが起こることがあります。
慢性的な過剰症では、成長の停止、体重低下、関節痛、脂肪肝、甲状腺機能低下などがみられます。
また、レチノールは細胞の発生や分化にかかわるため、妊娠初期にとりすぎると胎児の奇形が増えることが報告されています。
ビタミンAを多く含む食品として、レバーやアンコウの肝、ウナギのかば焼きなどあります。
ビタミンD(水溶性ビタミン)
肝油などのサプリメントをとりすぎると、腸管からカルシウムの吸収が過剰になり高カルシウム血症を引き起こします。
食欲不振、体重減少、ひどくなると、腎臓や動脈などにカルシウムが沈着し、腎臓障害や動脈硬化が起こります。
ビタミンDを多く含む食品として、アンコウの肝、サケ、イワシやクロマグロなどあります。
まとめ
ビタミンは体内では少量ではあるが、欠乏、過剰によって身体に様々な影響を及ぼす。
ビタミンは、脂溶性と水溶性の2種類の性質がある。
脂溶性ビタミンは水に溶けずに、油に溶けやすく、熱に強い性質を持つ。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすく熱に弱いビタミンです。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすく熱に弱いビタミンです。
また、脂溶性は肝臓などで蓄積されるため過剰症に陥ることがある。
一方、水溶性ビタミンはたくさんとっても体内に留まらず、排せつされてしまうため、毎日摂取量を摂取することが重要。